千の孤島に傘を差す

作詞・作曲:十竜
歌:鏡音リン


明日嫌った世界は 仄かに泣いていて
飽いた支配に縋って 雨なんてとうに無くて
「今日は楽しい日でした」 嘘を騙っていて
拙い言葉を辿って 雨傘綴じ込んだ

知らない未来掻き出して 傷つけあって生きてく
そんな葦があるのなら 消えない いない
いがみ合っていたのに

――明日、
世界の温度が下がっていた 哭いた黒雲が狂い始めた
祈り、捧ぐ、意思は 形、象っていった
幾千の未来がまだ荒んでいた 雨が降りだした支配前線は
笑うこともなくて 彩りだしていた

「僕らこんな弱さで朝を待つのだろう
 誰も傷つかないように、籠に籠るように」
同じ傘の下では 涙も見せずに
孤独を浴びた街では 声を枯らすように

落 ち る

世 界 は

溶 け る

――未だ、
未来を変えてと唱っていた 咲かない花に色を捧げた
誰も見ない、世界なんてあったって
抗って紡いだこの世界観を 雨に苛んだ支配抗争を
揺らぎ始めていた 朝を待っていた

誰も、世界は泣いたと眩んでいた 明かりも差さずに満たされた
空が枯れる様な、音が掻き消す様な
真夜中の雲がまだ騒いでいた 色を諭した儚い雨は
傘を濡らしていた
一人、こんな世界を割いて

世界の温度が下がっていた 雨も弾いた崩れた傘を
満たす孤独の中、蒼く染め上がっていた
幾億と輝く塵屑を待つ 雨の様に降り注ぐ日まで
花(ここ)を匿っていよう 気づかない様に

世界を映してさ